外国では古い建物がとても大切にされています。それほど大きなお屋敷でなくとも代々家屋が受け継がれていくことも多いです。日本では空き家問題に代表されるように古い家屋よりも新築が人気ですね。もちろん家の造りや耐震強度などの問題があるために外国とは一概に比べることはできませんが、それでも古い良い物を大切にするというのは大切な事だと思います。

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　バブルの頃に建てられた物件は今では築40年ほどになりますが、造りのしっかりした建物が多いです。外見はボロボロに見えても骨組みはしっかりしています。必要なところだけ手を加えたり、新築と違って自分の好みで変えられるところが多いので自分の使いやすい形や好きな色柄に変えたりと、まだまだ住居としてより楽しんで使っていくことができると思います。ご自分が生まれ育った家を現代風にリノベーションしてお住まいになる方もたくさんおられます。そのお手伝いができるのは本当に楽しいです。

　もちろん元が全く分からなくなるほどリノべーションすることも可能です。時々ご自分の理想のイメージを説明するのが難しいんだけどと仰るお客様もおられます。時間をかけてご相談し、使いやすさや実際の生活などに現実的に変換しながらそのイメージに近づけることをモットーにしております。おぼろげではあってもどしどしご要望を教えてもらいたいですね。

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　ここもやった方がいいですよ、あれもやった方が安心ですという業者も正直たくさんおられます。誤解を恐れずに言えば私共はなるべく費用をかけずに満足を感じて頂きたいと思っています。大丈夫な所は生かし本当に手直しが必要な所にお金をかける、そのためのアドバイスができれば幸いです。

　

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　社名にも残っていますが、もともとリペアからスタートしています。​以前お伺いした家で、石でできたカエルの置物がバラバラになって置いてありました。お聞きするとお亡くなりになったお父様の形見の品だということ、落として壊してしまい破片も全ては残っていないので直しようがないが捨てる気もないということでした。お預かりして復元するととても感激し喜んで下さいました。私自身も子供の頃にありましたが、本当に大切にしている物でももう直らないとあきらめている方は多いと思います。あきらめないでダメ元で聞いて頂けると嬉しいですね。

　古い物、思い出の品、代々受け継いできた物、一点物、そういったものを大切にする文化がより根付いてほしいと思います。